- ぞう
- I
ぞう【候】〔「に候(ソウ)」の変化した語〕…です。 …でございます。II
「大黒とはあの馬の事~よ/幸若・屋島軍」
ぞう【像】(1)かたち。 姿。 ありさま。「理想とする女性の~を思い描く」
(2)神仏・人・鳥獣などの形を模して描き, また造ったもの。(3)〔物〕 物体の各点から出た光線束が光学系によりそれぞれ対応する一点に集束するか, また一点から発散する形の光線束となる場合の, それらの点の集合。 前者の場合を実像, 後者を虚像という。IIIぞう【増】(1)ふえること。 ふやすこと。⇔ 減「昨年に比べ五万円の~」(2)〔増阿弥の製作にかかることから〕能面の一。 「羽衣」「葛城」のシテなど, 神性を帯びた女性に用いる。 増女(ゾウノオンナ)。IVぞう【憎】にくむこと。 にくしみ。V「愛を以て~に報ひ給ふエホバ神の故に/堕落の教義(鑑三)」
ぞう【臓】体内の器官。 はらわた。VI「心(シン)の~」「~をもんでせられし異見は/浮世草子・子息気質」
ぞう【蔵】所有していること。VII「さる旧家の~にかかる名品」
ぞう【象】長鼻目ゾウ科の哺乳類の総称。 中新世頃から栄え, 化石で発見される種は多いが, 現生種は大形のアフリカゾウ・アジアゾウの二種のみ。 長い鼻は, 鼻と上唇が伸びたもので, 内部には骨格がない。 上顎(ジヨウガク)門歯は長く伸びて牙(キバ)となる。 現生の陸生動物中では最大。 仏教では白象を神聖視する。 古名, きさ。VIIIぞう【贈】名詞に付く。 官位を表す語に付いて, 死後に朝廷からおくられたものである意を表す。IX「~正三位」
ぞう【雑】和歌・俳諧の題材による分類の一。 和歌では四季・賀・離別・羇旅(キリヨ)・物名・恋・哀傷などのどれにも属さないもの。 または, 四季・恋以外のもの。 連歌・俳諧では, 無季の発句および付句。 雑歌。 雑の歌。 雑の句。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.